12月9日(木)、浜松市立芳川小学校にて、5,6年生233人を対象に修了生公演を行いました。
本当は9月に開催する予定だったこの演奏会。
新型コロナウイルスの感染拡大で12月に延期となりましたが、無事感染が落ち着いている中で
開催することができました。
出演は「ユルフワカルテット」の松本真智子さん(管楽器アカデミー修了生・トランペット)、
新海あき子さん(ピアノ)、河辺智美さん(パーカッション)、松島英子さん(コントラバス)の4人です。
アップテンポな曲からゆったりと落ち着いた曲まで、次々と演奏されていきます。
知っている曲もアレンジが加えられていると、また違った雰囲気になりますよね。
ノリノリで手拍子をしたり、中には踊っている子もおり演奏を楽しんでいることが伝わってきます。
楽器紹介のコーナーです。
松本さんが持っているのは、トランペットに見えますが、実はフリューゲルホルンという別の楽器。
トランペットの華々しい音色に比べ柔らかい音色が特徴で、指使いが同じなので曲の雰囲気によって
使い分けるのだそうです。
実際に聴き比べてみると、その音色の差がよくわかります。
質問コーナーでは、
「何日くらい練習しましたか?」「演奏が合うようになるまで何日くらいかかりましたか?」
と手が挙がりました。
「夏くらいから始め、たくさん練習しました。」と松本さん。
でも合わせ練習は3回程度、とのこと。これには「えっ!」と驚きの声があがりました。
個々でしっかりと練習をしているから、合わせる回数が少なくても息の合った演奏ができるのですね。
また先生からも「どうして演奏家になろうと思ったのですか?」と質問がありました。
総合の授業で、将来の仕事を調べる学習をしているという6年生。
音楽の道に進んだきっかけや想いについて4人の言葉を聞きます。
皆さん、その楽器や演奏形態に至るまで様々な経緯・経験があったことをお話してくださいました。
1人ひとり、紆余曲折はあっても、音楽が好きで演奏活動を続けているということは共通しているようです。
子どもたちも4人のように自分が「これだ!」と思えることが見つかるといいですね。
最後には代表の児童さんから
「息の合った素敵な音色でした。私も人を楽しませられる演奏ができるように頑張りたいです。」
と感謝の言葉と共に花束が贈られ、演奏会が終了しました。
楽しい午後のひとときでした。
ユルフワカルテットの皆さん、ありがとうございました!
カテゴリ : お知らせ 2021/12/09
令和3年11月5日(金)、修了生公演を行いました。
出演は、北村昂平さん(オーボエ、浜松国際管楽器アカデミー修了生)と木村理沙さん(ピアノ)
のお二人です。
浜松市笠井中学校の体育館には、3年生と発達学級の生徒さん、約160名が集まりました。
普段、実際の音をなかなか聴くことができないオーボエとイングリッシュホルン。
北村さんはオーボエとイングリッシュホルンの2種類の楽器を用意してきてくださいました。
笠井中学校の吹奏楽部には、現在担当している生徒さんがいないそうで、音色を聴けることは
貴重な体験です。
コロナウイルス感染症の影響で、このような演奏会やイベントが本当に少なくなってしまった
そうです。本当は全校生徒に聴いていただきたかったのですが、今回は密を避けるため3年生
限定のコンサートになりました。
オーボエと比べると一回り大きなイングリッシュホルン。北村さんは、2種類の楽器を使いながら、
音の特徴や有名なフレーズなどを吹いて説明してくれました。
なるほど!と思ったのは、フルートやクラリネットのように「息が足りなくなる」のではなく、
「息が余ってしまう」楽器だということ。だから、息継ぎの時に新しい空気を吸うだけでなく、
肺の中の古い息を捨ててから新しい空気を吸うのだそう...なんだか忙しそうですね。
「一息で最大90秒くらいは演奏を続けることができますよ!」と北村さん。
楽器についての説明を交えながら、聞きやすいクラシックや何処かで聴いたことのあるフレーズ
が次々と演奏され、心地よいメロディが続きます。生徒さんたちは、そわそわと動くことなく、
しっかりと聴いてくれていました。
後半、「質問はありますか?」との北村さんの言葉に、緊張しているのかすぐに返事がありません。
そこで、校長先生から「...楽器の値段はどれくらいなんでしょう?」との質問が。
「国産だとだいたい90万円くらい、海外メーカーのものだとそれより20〜30万円高くなります。」
と北村さん。
ちなみに、国産、外国産どちらも、グラナディラというアフリカの森林で採取される、黒くて
重たい木材でできていて、なんと水に沈むほどなのだそうです!
プログラムの最後は、明るくノリの良いアンコール曲でコンサートは終演。
最後に、代表の生徒さんからお礼の言葉と花束の贈呈をしていただきました。
カテゴリ : お知らせ 2021/11/05
令和3年6月30日(水)、浜松市東区の下石田町公会堂で修了生公演を行いました。
今回の出演は、野田舞さん(サクソフォン、浜松国際管楽器アカデミー修了生)と川上友貴乃さん
(トランペット、浜松国際管楽器アカデミー修了生)、稲垣満有子さん(ピアノ)の3人です。
本日は、下石田町シニアクラブみどり会の皆さん22名が公会堂に集まりコンサートを鑑賞しました。
みどり会は会員数75名ほどで、月に一度の例会のほか、週に数回の屋外活動など、積極的に活動
しているシニアクラブです。
サクソフォンの野田さんは佐鳴台中、ピアノの稲垣さんは東部中、トランペットの川上さんは
地元与進中と3人とも浜松市の出身。特に、川上さんは下石田町を擁するご近所の与進中学校
の出身とあって、集まった皆さんは一気に親近感が増したようでした。
演奏会は、サクソフォンの野田さんを中心に、様々なジャンルの演奏やそれぞれの楽器について
のお話、曲にまつわるエピソードなどを交えながら楽しく進みます。
みどり会の皆さんから見ると、野田さんはお孫さんと言えるほど年の離れた世代。
それだけに、野田さんは昔懐かしい唱歌や歌謡曲を披露するため、数十年前に流行っていた曲
などを聴いて研究されたのだそう。現在の音楽シーンで流行っている曲とは違いますが、
「昔の歌曲を調べていくうちに、曲そのものが本当に素晴らしくて、歌手の歌い方はもちろん、
歌の上手さに感動してしまいました!」と、色あせない魅力について力説してくれました。
サクソフォンとトランペットの組み合わせは今までやってこなかったけれど、合わせてみたら
意外にも相性が良く、お互いの楽器の良さを引き出せることに最近気づいたという川上さん。
トランペットの音の出るしくみを、飲み物や液体調味料を移し替える時などに使うプラスチック
製の漏斗(じょうご・ろうと)を使って説明。トランペットとは少し違うけれど、愛嬌のある
かわいらしいラッパの音がして、皆さんびっくり。どんなものでもラッパの形なら音が出るんですね!
最後に、シニアクラブの中のお1人の女性が「皆さんのような若い世代の方が、数十年も前の
曲を"良い曲だと感動した"と言ってくれたことが、とっても嬉しい。私たちと同じ感覚で曲の
良さを分かってもらえたことに感動しました!」と感想を話してくださいました。
他の皆さんもそれを聞いて一様に頷いていらっしゃる姿が印象的でした。
アンコールに答えて、最後はテンポの良い懐かしいメロディを演奏。
和やかな雰囲気のなかで、コンサート終了となりました。
野田さん、稲垣さん、川上さん、素敵な演奏をありがとうございました!
カテゴリ : お知らせ 2021/06/30
6月29日(火)、浜松市立伊佐見小学校にて4~6年生を対象に修了生コンサートを行いました。
出演は「栗ボーンカルテット」の伊藤梨紗さん(管楽器アカデミー修了生・テナートロンボーン)、
萩原幸枝さん(テナートロンボーン)、小野和将さん(テナートロンボーン)、栗原良紘さん(チューバ)の4人です。
新型コロナウイルス対策ということで、1学年ずつ各20分の演奏会を3回、
体育館に十分に広がって距離を保ちながら演奏会を開催しました。
20分という短い時間でしたが、色々な曲が盛り沢山の聴きごたえのある演奏会でした。
まずはトロンボーンとチューバの楽器紹介です。
「トロンボーンにはボタンがなく、スライドを伸ばしたり縮めたりして音を変えます。」と伊藤さん。
チューバは見た目の通り低い音で、縁の下の力持ちな役割を持つ楽器。約10kgでお米と同じくらい重いんだそうです。
楽器を初めて見る子供たちも多かったようで、興味津々な様子で説明をきいています。
栗ボーンカルテットさんのオリジナル曲「驚いた栗」も演奏してくださいました。
手で栗の形を作って、歌詞に合わせて手を広げたりポーズをする手遊び歌です。
なんとチューバの栗原さんが歌を担当!
驚いて「びっくり」、落ち込んで「がっくり」、眠たくなって「こっくり」と、手と表情で参加しました。
大きな声を出せない時期でもみんなで楽しめましたね。
演奏会の最後には、
「色んな曲を聞かせてくれてありがとうございます。」
「今日は楽しい演奏をありがとうございました!」
と代表の児童たちからお礼の言葉と花束が贈られ、盛大な拍手で感謝の気持ちを伝えました。
栗ボーンカルテットの皆さん、ありがとうございました!
カテゴリ : お知らせ 2021/06/29
5月14日(金)、浜松市浜北区の浜名小学校で修了生公演を行いました。
今回の出演は、小久保まいさん(ユーフォニアム、浜松国際管楽器アカデミー修了生)と稲垣満有子さん(ピアノ)です。
浜名小学校は、浜北区にある自然豊かな環境の小学校。今日は、6年生の児童106名が体育館に集まりました。
ユーフォニアムの小久保さんは浜松市立城北小学校、ピアノの稲垣さんは浜松市立飯田小学校のご出身。
静岡県西部地域を中心に積極的に活動している演奏家のお二人です。
ユーフォニアムの小久保さんは、演奏はもちろんお話もとっても得意な方。演奏とともに、「どのようにこの道
を選んできたのか」というご自身のお話も交えながらコンサートが進んでいきました。
ちなみに、小久保さんはコロナ禍で全てのコンサートが中止となってしまった昨年の6〜7月、
感染症対策を最大限に整えて、新しい生活様式でのコンサートをいち早く模索したプロジェクト
『Concert In New Normal ~新しい生活様式のための~』にも出演してくださいました。
※レポートはこちらをご覧ください。
小久保さんが楽器を始めたきっかけは小学校の時の金管バンド部から。
最初、やりたい楽器に何人も希望者がいて、じゃんけんで決めることになったとき、負けてしまったのだとか。
代わりに演奏することになった楽器というのが最初の出会いでしたが、この楽器を知るほどに「自分に合ってい
るかも!」と、ユーフォニアムがどんどん好きになっていったのだそうです。
さらに、一生懸命練習して上達することで、たくさんの人に褒めてもらえて、コンテストやコンクールでも入賞
できるようになり、一層楽器への興味を深めていきました。
その後も、大学時代に友だちの言葉に背中を押されて、プロの演奏家を目指そうと強く決意したことや、
なかなか結果を出せず自信を失っていたアメリカ留学時代、恩師から「人生は終わりまであきらめない人のために
あるんだよ」というメッセージをもらったことが心の支えになって頑張れたことなど、これから将来のことについ
て考える機会がふえる6年生にとって、とても参考になる体験談を自分の言葉でわかりやすく伝えてくれました。
稲垣さんのピアノに合わせて小久保さんの優しく艶やかなユーフォニアムの音色が、5時間目の体育館に心地よく
響きます。ゆったりとした楽曲や、指1本での速弾きを見せる超アップテンポの楽曲など、児童たちはお二人の
演奏とお話にしっかり耳を傾けて集中しています。
「学校は、1人ひとりが自分の『得意』を見つける場所。面倒だなとか嫌だなとか思う人がいるかもしれないけれど、
勉強や運動など学校でのいろんな体験を通して、今まで気づかなかった自分だけの『得意』がきっとあるはず。
それを見つけてくださいね」とメッセージを伝えてくれた小久保さん。
最後に、二人からのプレゼントとして浜名小の校歌を演奏していただきました。
普段なら、1年のうちに何度となく聴いたり歌ったりする校歌も、最近のコロナ禍ですっかり歌わなくなってしまった
と言います。大きな声で歌うことはできませんでしたが、演奏を聴きながら心の中できっと歌ってくれていたでしょう。
演奏終了後、代表の児童さんからお二人へお礼の言葉があり、全員でお礼のあいさつをして閉会となりました。
小久保さん、稲垣さん、素敵な演奏とお話をありがとうございました!
カテゴリ : お知らせ 2021/05/14