今日私が見学したのは、オーボエのヨナス先生と村瀬さんのレッスンです。
村瀬さんは今までのアカデミー生のなかで最年長でさらに浜松市出身の方ということで注目しました。
練習曲はモーツァルト「オーボエ協奏曲」で、オーボエのソロ曲の中でも有名な曲として、
そしてドラマ「のだめカンタービレ」の中でも演奏された曲として、聴いたことのある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
ヨナス先生のレッスンはたまにジョークを交えながら明るい雰囲気で進んでいきました。
先生はソロ曲を吹くにあたって
「ここの伴奏はどうなっている?どんな和音の中で吹いているんだ?」
と村瀬さんに問いかけていました。
このように問いかけるときは、不協和音の一部を作っているときや、初めて短調の和音が出て来た時など、
曲の中で「特別な瞬間」です。
先生はその瞬間を楽しむように、次の解決したハーモニーの音との「緊張と弛緩の関係」を楽しむように、
と仰っていました。
レッスンの後に村瀬さんに少しお話を伺いました。
村瀬さんは大学生の時にオーボエをはじめ、オーボエの世界に魅了され現在まで30年ほど吹いているそうです。
初参加の今回のアカデミーについてとても刺激になったと、と答えてくださいました。
昨日開催された、アレクサンダー・テクニークで講師を務めて下さった、クリッツァ―先生にも
レクチャーを受けているそうです。
今後の活動について、
「アレクサンダーテクニーク講座を行える講師になって、楽器に手を出しづらい方のお手伝いをしたいです。
歳をとっても音楽を楽しめるということを証明するためにもアカデミーに参加しました。」
と仰っていました。
私もオーボエを吹いているので、村瀬さんのお話もヨナス先生とのレッスンもとても面白かったです。
オーボエは息の使い方が難しいとされている楽器ですが、村瀬さんのような方の活動で、
より一層オーボエや音楽を楽しむ方が増えるようになれば、と思います。
(この記事はインターン生、新田さくらが担当いたしました。)
カテゴリ : 2015/08/07
浜松国際管楽器アカデミーの期間中に、
ヤマハの楽器を展示しているコーナーについてご紹介します。
コングレスセンター3階で金管楽器を、研修交流センター2階で木管楽器を
それぞれ展示しています。
ヤマハが取り扱っている、音大生からプロまで使用する「カスタムモデル」という
上位機種が展示されていて、実際に講師の先生が使用されているモデルもあります。
中にはスライドの代わりにピストンで音階を調節するトロンボーンもあり、
見ているだけでも面白いです。
これらの楽器は講師の先生、受講生だけでなく、聴講生も試奏することができます。
練習室への持ち出しもできるため、受講生の方は同じパートの人同士で吹き比べたり、
アンサンブルを行うなど、新しい楽器との出会いを楽しんでいるようです。
また、専門のスタッフが待機しており、その場で楽器の修理や調整を行っておりますので、
受講生は心置きなく練習に取り組むことができます。
展示は本日17時まで行っておりますので、お近くへお越しの際は、
ぜひ足を運んでみてください。
(こちらの記事は、インターン生の犬塚健吾が担当いたしました。)
カテゴリ : 2015/08/07
本日は、公開レッスン四日目です。
今回は、トロンボーンのダグラス・ヨー先生のレッスンを見学させていただきました。
受講生は佐藤匠悟さんです。
レッスンでは、佐藤さんとヨー先生がアドバイザーの方を通さず直接お話されている場面が見られました。
「トロンボーンは昔、お葬式の時などに吹かれていた楽器です。まだイメージはつかないかも
しれませんが、将来を想像して吹いてみてください。しかし、悲しいばかりではないので、
曲の場面ごとにこの曲を聴いている方々の様子を考えてみてください。」と先生は仰っていました。
佐藤さんが吹き終える度に、先生はグット!ブラボー!と声をかけ、佐藤さんも笑顔になり
終始楽しい雰囲気のレッスンでした。
最後に、「あなたはいい奏者です。そしてできる人だから、これからの練習を今までの可能性、
やってきたことを思い出しながらやってみてください!」と、ヨー先生もアドバイザーの方も
佐藤さんに激励の言葉をかけていました。
本日、18:00~プレミアムコンサートが開催されます。
選抜された受講生たちがこれまでのレッスンの成果を発表します。
どうぞお楽しみに!
(こちらの記事はインターン生、大貫綾香が担当いたしました。)
カテゴリ : 2015/08/07
8月6日、レクチャーコンサート「あなたの知らない金管古楽器の世界」を楽器博物館
「天空ホール」にて開催いたしました。
アカデミー講師でトロンボーン奏者のダグラス・ヨー先生による金管古楽器についての
お話を交えたコンサートです。
ヨー先生はバストロンボーン奏者であると同時に、金管古楽器「セルパン」の名手でもあります。
今回のコンサートでは、浜松市楽器博物館で展示されている楽器を含めた「セルパン」や
「オフィクレイド」、「ビュサン」などの古楽器約10点を楽器の歴史や特徴などの
解説をしながら演奏して下さいました。
蛇の形をした楽器や竜の頭の形をしたベルを持った楽器も登場し、面白いお話と素晴らしい演奏で
お客様は金管古楽器の世界を楽しんでいました。
普段聴くことのできない楽器を間近で見て聴くことのできた、大満足のコンサートになりました。
(こちらの記事は、インターン生の大畑和也が担当いたしました。)
カテゴリ : 2015/08/07
8月6日、「管楽器奏者のためのアレクサンダー・テクニーク」講座が
音楽工房ホールにて行われました。
アレクサンダー・テクニークは、悩みを解決するために、本人の癖や意識を
改善していく方法論のことです。
講師は、管楽器トレーナーで、アレクサンダー・テクニーク教師のバジル・クリッツァ―先生です。
講座は、クリッツァ―先生が6人の受講生を指導する形で行われました。
受講生のひとり、サックス奏者の粕谷さんのレッスンでは、「息が鼻から抜けてしまい、音が出しづらい」
という悩みに対して、先生が「息の圧力を上にかけるイメージで吹いてみるといいよ」とアドバイスされました。
アドバイスを受け粕谷さんが再び演奏すると、音色の変化が分かり、会場がどよめきました。
粕谷さんも、以前より吹きやすくなったと自身の変化を実感しているようでした。
また、聴講している方々も、お話を聞きながら体を動かしたり、質問をするなど、
積極的に参加する姿が見られました。
時にユーモアを交えながらも適切なアドバイスで、参加したみなさんも楽しく、有意義な時間を
過ごすことができたのではないでしょうか。
(こちらの記事はインターン生、杉山貴大が担当いたしました。)
カテゴリ : 2015/08/07