10月17日(土)、第15期主催者育成セミナー第7回目を行いました。
早いもので全12回のセミナーも折り返し地点です。
今回の前半の講座のテーマは「舞台演出について」。
講師は本セミナー第2期修了生でもある、株式会社ステージ・ループの松田淳一さん。
舞台の制作過程や、公演に必要な進行表作成について等、現場目線のお話を聞かせていただきました。
中でも印象的だったのは、「演出も1つの芸術の中の1部分」、「演出のための演出になってはいけない」
ということでした。
演出というと、派手なものをイメージしがちですが、芸術の本質をみて、適した演出をすることが重要なのですね。
その後、音楽工房ホールの照明機材について実際に操作しながら説明していただきました。
普段中々見る機会がないため、受講生も熱心に聴講している様子でした。
2月20日のコンサートでは、音響・照明を担当する受講生もいます。
後半は、コンサートの曲目や、チラシ作成について話し合いました。
チラシデザインの議論の中では、以前学んだチラシ作成のポイントの話題も。
セミナーで学んだことが早速実践の中で活かされていました。
来月にはチラシ完成予定です。どんなチラシが完成するか楽しみですね。
次回は11月7日。コンサート会議と題して、みっちりコンサートに向けて話し合いを行います。
カテゴリ : 2015/10/23
10月17日(土)、アクトシティ浜松音楽工房ホールにて「音楽アラカルト」の第4回目を開催しました。
今回は、「江戸長唄 〜『助六』〝いき〟と情の世界へ〜」というテーマで長唄の魅力に迫りました。
講師は芳村伊十衛先生(唄)、杵屋静子先生(三味線)のおふたり。
芳村先生は東京生まれですが、浜松で暮らしていた時期もあり、浜松にゆかりがあります。
前半は、ご自身のルーツや長唄の文化の成り立ちをご説明いただいた後、「まかしょ」「船揃」等、
作品を抜粋してご紹介いただきました。
後半には、タイトルにも入っている「いき」の話題へ。
浜松は文化の中心と言われ、浜松を境に東と西では文化が分かれますが、「いき」は東、江戸を象徴する言葉です。
江戸では心「粋」をもっぱらとし、「美」を次とします。
控えめで妥協せず、一歩下がった謙虚な心は、言葉や文化の隅々に見られます。
講座の最後には十代目杵屋六左衛門作曲の「助六」を披露してくださいました。
美しい歌声と三味線の演奏で来場者約200名を魅了しました。
カテゴリ : 2015/10/23
10月16日、シリーズ「音楽探訪」ピアノ音楽の様式変遷 の第3回目を開催いたしました。
第1回はソナタ、第2回はプレリュードを行い、今回第3回はエチュードについて
お話ししていただきました。
エチュードにもいくつか特徴があり、習得するものによって特徴がわかれる。
コンサートでチェルニーのエチュード集は弾かないけれど、ショパンのエチュードは良く弾かれる。
これは、チェルニーは技術の習得のための曲であり、人前で披露するものではないとされるから。
など、改めて納得できる特徴をお話ししてくださいました。
また、後半はピアノアカデミー修了生の矢島愛子さんにもご出演いただき、
実演も交えて講座を展開致しました。
最後には、矢島さんのミニコンサートを開催いたしました。
エチュードばかり弾くのは、コンクールでもなかなか無いので、
貴重な機会です。とのこと。
ドビュッシー、スクリャービン、ショパンのエチュードを、
繊細でいて力強い音色で聴かせてくださいました。
全3回行った今年度のシリーズ「音楽探訪」、
全てに講師の講座とピアニストとの対談、ミニコンサートを行いました。
皆様にご満足いただけましたでしょうか。
これから、第9回浜松国際ピアノコンクールが開催されます。
こちらにもぜひ足をお運びくださいませ。
浜松国際ピアノコンクールHP
カテゴリ : 2015/10/23
10月9日、シリーズ「音楽探訪」ピアノ音楽の様式変遷 の第2回目を開催いたしました。
第2回はプレリュードについてピックアップし、お話しいただきました。
そもそも、プレリュード(前奏曲)の定義とは何か・・・、
前奏曲というだけに、そのあとに続く曲があるのかというと、
奏ばかりではなく、前奏曲でも大曲であったり、様式は様々。
また、いくつかの前奏曲集の調性については図を用いて解説され、
このような構造を知らなかった方も多いのではないでしょうか。
後半にはゲストに地元ピアニストの石井園子さんをお迎えし、
プレリュードの印象などピアニストからのお話もしてくださいました。
ドビュッシーの前奏曲集には曲名がついているが、
原譜には曲名は曲の最後に書かれているそうで、
とてもおしゃれ、演奏者の自由に弾いていいというメッセージなのかもしれない、
などもお話しされました。
最後にはミニコンサートをしてくださいました。
オールプレリュードのコンサート、
珍しいかったのではないでしょうか。
石井さんの優美で繊細な音色にお客様も魅了されていました。
カテゴリ : 2015/10/23
9月18日、音楽工房ホールにてシリーズ「音楽探訪」の1回目を開催いたしました。
今年度は第9回浜松国際ピアノコンクール及び第20回浜松国際ピアノアカデミーの開催を記念し、
ピアノ音楽に焦点をあてるということで、
テーマを「ピアノ音楽の様式変遷~古典から20世紀まで~」とし、
ピアノ音楽が時代と共にどのように変化したのか、ソナタ・プレリュード・エチュードに分け、
講座を行います。
第1回目はソナタについてお話しいただきました。
今年も講師には音楽評論家の平野昭先生をお招きいたしました。
前半は平野先生が資料やCDなどを使用し、ソナタの解説をしました。
ソナタ形式は1830年代半ばに確立した定義であったため、
その前の時代は確定したソナタ形式の定義があったわけではない、
すでに作曲されていたソナタを定義付けて、展開部が欠けているなどの解釈は違うのでは、などお話ししてくださった。
後半はピアノ音楽のお話なので、ゲストにピアニストの居福健太郎さんをお招きし、
先生との対談、最後にはミニコンサートで演奏してくださいました。
対談ではピアニスト目線のお話をしたり、実際にフレーズや和音を奏でて、
解説をわかりやすく表現してくださいました。
最後のミニコンサートでは、ハイドンとスクリャービンのソナタを熱演してくださり、
お客様から盛大な拍手が贈られました。
カテゴリ : 2015/10/15