8月6日(火)~7日(水)の2日間に渡り、静岡市清水文化会館マリナートにて、「第86回NHK全国学校音楽コンクール静岡県大会」が開催されました。
静岡県大会には、小学校2校、中学校15校が参加され、日々の練習の成果を披露されました。また、この大会にはアクトシティ音楽院事業である同コンクールの「課題曲講習会」のモデル合唱を務めてくださった浜松市立小・中学校も出場されました。
審査の結果、小学校の部では浜松市立広沢小学校が銀賞を受賞し、中学校の部では浜松市立北浜中学校が銀賞、浜松市立与進中学校が銅賞を受賞されました。
課題曲講習会に参加された学校の皆さんは、合唱セミナーで指導いただいたことを生かして、さらに素敵な響きとなっていました。また、コンクールに出場した他校の演奏を聴きとても刺激になったことでしょう。これからも、合唱を楽しんでいただけたら嬉しく思います。
なお、静岡県大会の演奏は、8月30日(金)午前9時20分から午前11時までNHK FMラジオ(静岡県域)で放送される予定です。
カテゴリ : お知らせ 2019/08/10
8月8日(木)にプレミアムコンサートのオーディションが各教室で開催されました。
今回はダグラス・ヨー先生のトロンボーンクラスを見学しました。
オーディションは生徒が1人ずつ入室し、好きなタイミングで演奏する形で行われました。
皆さん真剣な表情で演奏しています。
先生も穏やかな表情から一変、険しい表情で審査を行っています。
スマートフォンを取り出し演奏中の生徒さんたちを撮影する場面がとても印象的でした。
ひとりひとりの演奏が終わると「ブラボー」という言葉と拍手が送られました。
全員の演奏が終了後「改善された点が沢山あり驚きました。また、皆さんリラックスして演奏できていました。
これは音楽をする上で大切なものです。」と総評がありました。
プレミアムコンサートの代表者は生越美穂さんに決定しました。
代表者発表の際、先生は「1人に絞るのが難しい」とおっしゃっていました。
オーディション終了後、ヨー先生へ突撃インタビューすることができました。
━━━━━━━代表者を美穂さんにした決め手はなんですか?
彼女の美しいサウンドと音楽的な奏者の部分です。
━━━━━━━先生の考える「音楽的な奏者」とはなんですか?
作曲者の意図が汲み取れること、リラックスして演奏できていることです。
その点で美穂さんは表情、動作などの全ての部分で感じ取れました。
━━━━━━━生徒の方たちの演奏中にスマートフォンで写真を撮っていたのはなぜですか?
自分の教えた生徒さんを覚えておくためです。
たびたび生徒さんの写真を見返します。15年前の生徒さんの写真が今も残っています。
━━━━━━━最後に一言お願いします。
このアカデミーは数日間という短い時間で生徒の成長を感じ取れた。
世界には沢山の問題が溢れている。音楽はそんな中で前向きにさせてくれる。
音楽は生きるために必要なものです。
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フルートのマチュー・デュフォー先生のクラスを見学させていただきました。
先生がいらっしゃるまでは通訳の山本純子さんと受講生の方が談笑されていて、
先生がいらしてからも先生と山本さんと受講生の方々がみなさん仲がよく、和やかな雰囲気でした。
演奏が始まると一気に静かになり、空気がガラッと変わりました。
「コンペティションは音楽の一部ではないから1人を選ぶことはしたくない」ということで、
先生が出演者を決めるのではなく、受講者全員で投票して決めることになりました。
それぞれ選択した曲が違い、曲や演奏の仕方など特徴もそれぞれで聴いていてとても楽しかったです。
綺麗な音色が部屋に響いていました。
受講者全員の演奏が終わると、受講生が投票をして出演者が決まり、先生から1人1人にコメントがありました。
よかった点だけでなく、よりよい演奏にするためのアドバイスもあり、受講者のみなさんはメモを取ったり頷いたりして、
集中して話を聞いていました。みなさんにとって充実した時間だったのではないかと感じました。
(この記事はインターンの伊藤英里、鍬下綾華が担当しました。)
カテゴリ : 2019/08/09
クラリネットのジェローム・ヴォワザン先生クラスを見学しました。
受講生は、今回のアカデミー最年少の浜松学芸高校音楽科1年の三輪優月さん。
受講曲はC. M. V. WeberのConcerto № 1です。
レッスン中、ヴォワザン先生が「オペラの一場面を想像して」「スーパーヒーローになったつもりで」
とオペラの登場人物を例にとり、表現方法をアドバイスしたりしていたのが印象的でした。
三輪さんは小学校4年生のときに一目惚れし、クラリネットをはじめたそうです。
高校生から受講できるということで、今回の受講を決めたそうです。
将来の目標は、志望の大学に入るためにたくさん練習し、多くのライバル達に
勝てるように自分にしかない魅力・強みをつくることです!
三輪さん、これからも頑張ってください!!
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オーボエクラスの吉井瑞穂先生のレッスンを見学させていただきました。
受講生は榎かぐやさん。受講曲は、M. ArnoldのFantasy(Solo)でした。
レッスンは、約1ヶ月後に本番を迎えるという榎さんが、本番の雰囲気を出すためにレッスン室の外から入り、
お辞儀をして1曲演奏する、という形で始まりました。
少し緊張感が漂う中でしたが、演奏中榎さんのワンピースの肩紐が落ちてしまった際、
吉井先生が肩紐を直しにいく、といった微笑ましい場面も見られました。
レッスンは、息の遣い方を中心に進められました。先生が実際に楽器を吹いて、細かくアドバイスをされていました。
先生が指摘した息の使い方でもう一度演奏された榎さん。一回目より落ち着いた印象を受けました!
榎さんの、先生のおっしゃること一つ一つに「はい!」と大きな声で返事され、
楽譜にメモをとっていく熱心な姿も印象的でした。
吉井先生の印象に残った言葉...「楽しんで吹いた者の勝ち!」
(この記事はインターンの大庭沙織、永田春菜、前川郁奈が担当しました。)
カテゴリ : 2019/08/08
8月7日(水)アクトシティ浜松 音楽工房ホールにてクリストファー・マーティン先生、
イェルーン・ベルワルツ先生によるトランペットナイトが開催されました。
オープニングを飾ったのは、J. フィーアダンク「2本のコルネット(ツィンク)のためのカプリッチョ第1番」。
華やかで2人の掛け合いが美しく、これからの演奏に期待が高まります。
印象に残った曲はG. アンタイル「トランペットとピアノのためのソナタ」でした。
12/8拍子からはじまる牧歌的な第1楽章からミュートを使いしっとりとした第2楽章、
第2楽章とは一変してシリアスな雰囲気の第3楽章から力強い第4楽章と、
トランペットの様々な表情が見られる楽しい演奏で、演奏後は客席から大きな拍手が湧き上がりました。
ベルワルツ先生のソロ、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」では曲の冒頭、
客席に背を向けピアノに向かって吹き始める先生の姿が。ピアノの弦に音を反響させることで、
幻想的な響きがホール内に響き渡りました。ジャズならではの素敵な音色に魅了されました。
マーティン先生のソロ、映画「リンカーン」より『何人に対しても悪意を抱かず』では、
会場が英雄的でかつ透明感のある響きに包まれました。
実際の映画のサウンドトラックのトランペットソロもご本人が演奏されているそうです。
最後は2本のトランペットが軽快に掛け合う小品「クイックシルバー」で2人の息の合った
素晴らしい演奏に圧倒されました。演奏後は盛大な拍手に包まれ、トランペットナイトは大盛況のうちに幕を閉じました。
(この記事はインターンの刑部奈瑠実、永田春菜が担当しました。)
カテゴリ : 2019/08/08
ユーファニアムのアントニー・カイエ先生と、井原聡さんのレッスンを見学させていただきました。
受講曲はV. CosmaのConcertoでした。
井原さんの奏でるユーファニアムの柔らかく、そして力強い響きを持つ音に圧倒されました。
それに、先生が体を使って音楽を表現することによって、
井原さんの演奏にますます感情がこもっていくように感じられました。
先生の難しい要望にも井原さんは応えていました。
比喩を使っての先生の指導や井原さんの指導内容を一言も漏らさないという先生や通訳さんの方を見る目が印象的でした。
レッスンは、終始和やかな雰囲気で行われ、時には先生の日本語も飛び出す場面もありました。
レッスン後、井原さんにインタビューさせていただきました。トロンボーンやトランペットと同じ材質でありながら、
人間の肉声に近い音を持つユーファニアムに惹かれて楽器をはじめたそうです。
元々、フランス人の先生に師事されており、その音楽表現に共感を覚えていたそう。
今日のレッスンの感想を尋ねると...。
「感激の嵐です!自分の中でまだ、開いていない表現をたくさん開いていただけました。
40分間があっという間で5時間くらいやりたかったです!」
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ファゴットのローラン・ルフェーブル先生クラスのレッスンを見学させていただきました。
受講生は、浜松市出身で愛知県立芸術大学在学中の巣立ひかりさん。受講曲はW. A. MozartのConcertoです。
巣立さんの演奏は、音に迫力を感じられ、様々な音色を引き出す説得力のある演奏でした。
ルフェーブル先生の的確な指導の中で、ボールがだんだん落ちていく様子を例にとり、
音の抜き加減をコントロールするよう指導されていたのが印象的でした。
「とてもいいよ!」「すばらしい!」と笑顔で巣立さんに声をかけるルフェーブル先生の熱心な指導が伝わりました。
巣立さんがファゴットをはじめたきっかけはお母さまが趣味でファゴットを吹いていたからだそうです。
中学校で運動部に入ろうとしていたところを吹奏楽部の顧問の先生から、
熱い勧誘を受けて吹奏楽の道に入られたそうです。
今回初めての受講ということで理由を伺ってみたところ、浜松が地元であることに加えて、
昨年アンサンブルでフランスへ行かれたそうで、現地の先生の指導を受けたいと思ったからだそうです。
受講してみて「言われたことのないことを指摘されたり、視点が違ってすごく勉強になった」とおっしゃっていました。
快くインタビューをひきうけてくださった巣立さん、ありがとうございました!
(この記事はインターンの岩崎あずみ、大庭沙織、岡春佳、永田春菜が担当しました。)
カテゴリ : 2019/08/07