8月7日(水)に「子どものための音楽教室」が開催され、ペーター=ルーカス・グラーフ先生が
市内中高校生3人の受講生に公開レッスンを行いました。
1人目の宮本愛菜(みやもと あいな)さんはG. DonizettiのSonataで受講しました。
グラーフ先生が質問を織り混ぜながら進めていき、立ち方や力の入れ方についても指導をなさっていました。
楽譜やフルートの向きを変えることでお客様に、より音が届くようになり、
肘の力を抜いて楽にすることで、音が変わることが聴いている私たちにも分かりました。
難しいリズムに対して先生はお手本を示し、自分の演奏のどこが上手くいっていないのかを
理解することが大切だということを伝えていました。
2人目の高橋南名(たかはし なな)さんはJ. DonjonのElegieを演奏しました。
メロディと伴奏を1人で奏でなくてはならないこの曲に対して、先生はメロディの旋律を
もっと強調するようにと指導していらっしゃいました。
自らのフルートで南名さんにアドバイスをするグラーフ先生。
素晴らしい南名さんの演奏が、ますます素敵になっていきます。
こんなにも近くで伝説的巨匠の指導と音色を聴けることに感動です!
テンポが速かったり、連符があったりしても自分の音の響きには集中するようにとおっしゃっていました。
「フルートは力任せに吹ける楽器じゃないから、愛情を持って自分の音をよく聴いて」という言葉が印象的でした。
3人目の黒柳月花(くろやなぎ るか)さんはG. FaureのFantaisieでの受講。
どうやら先生は月花さんのブレスのタイミングに注目されたようです。
ブレスのタイミングや長さにより伴奏とのリズムにズレが生じ、音楽を邪魔してしまうとおっしゃっていました。
そのため、タイミングや音を伸ばす部分を短くするなどの一工夫が必要となるそうです。
連符をマスターするために、さまざまなリズムパターンを月花さんの隣で実演して、
楽しんで練習するようにとレクチャーしていたことが印象的でした。
フルートを楽しむためにはテクニックが必要だとおっしゃっていたグラーフ先生。
テクニックを身につけるためには日々の基礎練習が重要だということを強調していました。
グラーフ先生の音に触れた3人の受講生は今後さらに演奏のレベルを上げていくことでしょう。
私たちも応援しています!!
(この記事はインターンの伊藤英里、鍬下綾華、髙橋遥菜が担当しました。)
カテゴリ : 2019/08/07