管楽器アカデミー レッスン風景(金管編)
Frits DAMROW CLASS
「たとえ時間がなくてもブレスとマウスピースでウォームアップの時間をとること」
『全員でウォームアップ』から実践したトランペットクラス。
短い時間で効率よくウォームアップすることを学びました。
ウォームアップも終わり、半分以上の受講生は休憩時間も惜しんで隣のレッスン部屋に入っていきました。
そんな中、浜松出身で音大に通う受講生に話を聞きました。
名古屋音楽大学でトランペットを学ぶ 高野楓さん(1年生)。
「以前から管楽器アカデミーのことは知っていましたが、今回が初参加です。
大学で師事している先生から勧められました。自分の地元でなかなか教わる機会がない一流の先生に
学べるのはとてもありがたく貴重な体験です」
その横にたまたま大学一年生の高野さんよりもっと幼い顔の二人が坐っていたのでお話を聞いてみました。
京都の堀川音楽高校3年生の 松永恋愛さんと桐山優希さん。同じ高校からの参加です。
これから音大に進学したいと考えている二人。京都から浜松に5日間もなんてプチ留学のような体験ですね。
全国各地からいろんな立場の管楽器演奏者が集まる管楽器アカデミーは、人脈を広げる場でもあります。
自己アピールをしながら、たくさんの人と触れ合ってください!
Christopher OLKA CLASS
地響きのような音色に誘われてテューバクラスの扉を開けてみました。
今年のテューバクラスは広い部屋でとても響きがよく気持ちのいい環境でのレッスンです。
広々とした室内に、8人+通訳の木村圭太さん、先生の、総勢10本のテューバが並ぶ様子は壮観です。
音の限界までのスケールは、テューバってこんな高音が出る楽器なのだということを教えてくれました。
そして、先生が「まちがえてもいいからついてきてください」と言いながらお手本を吹くと、
何の迷いもなくついてくる受講生たち。管楽器アカデミーのレベルの高さを実感しました。
「武道の経験はありますか?」
「サウンドのピラミッドを作りましょう」
「練習のときは最大限の音にたどり着くことが大切」
など、自身もテューバ奏者である木村圭太さんの通訳はわかりやすく、
先生の言おうとしていることがスムーズに伝えられます。そして、直接英語で質問する受講生も。
音楽で生きていくには語学力が大切であることを、この二人から学ばせていただきました。
全体レッスンの後は、休憩もせずにそのまま1番目の受講生のレッスンに。
ここで自分はタイムアップのため部屋を出ていこうとしましたが、東京音楽大学の学生の
森脇直哉さんのレッスンはまるでリサイタルのようで、そのままレッスン室を後にするわけにはいきませんでした。
こんなレベルの高い演奏者が揃うテューバクラスで一日中聴講していたい、
と思ってしまうほどキラキラした演奏でした。
(この記事はインターンの池川恵子が担当しました。)
カテゴリ : 2017/08/03