10月17日(土)、アクトシティ浜松音楽工房ホールにて「音楽アラカルト」の第4回目を開催しました。
今回は、「江戸長唄 〜『助六』〝いき〟と情の世界へ〜」というテーマで長唄の魅力に迫りました。
講師は芳村伊十衛先生(唄)、杵屋静子先生(三味線)のおふたり。
芳村先生は東京生まれですが、浜松で暮らしていた時期もあり、浜松にゆかりがあります。
前半は、ご自身のルーツや長唄の文化の成り立ちをご説明いただいた後、「まかしょ」「船揃」等、
作品を抜粋してご紹介いただきました。
後半には、タイトルにも入っている「いき」の話題へ。
浜松は文化の中心と言われ、浜松を境に東と西では文化が分かれますが、「いき」は東、江戸を象徴する言葉です。
江戸では心「粋」をもっぱらとし、「美」を次とします。
控えめで妥協せず、一歩下がった謙虚な心は、言葉や文化の隅々に見られます。
講座の最後には十代目杵屋六左衛門作曲の「助六」を披露してくださいました。
美しい歌声と三味線の演奏で来場者約200名を魅了しました。
カテゴリ : 2015/10/23