12月20日(土)、「音楽アラカルト」の第5回目を開催しました。
今回は、音楽プロデューサー、演出家、昭和音楽大学客員教授の
広渡勲先生を講師にお迎えしました。
今回のテーマは「世界のオペラハウスがやって来た~ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場
引越公演の舞台裏」。引越公演とは、歌劇場の建物を除く、歌手・合唱団・オーケストラ・
舞台美術等すべてのものが引っ越して、同じ舞台を再現するものです。
講座では、広渡先生が実際に制作に関わった、スカラ座の「椿姫」(1995年)を中心に、
オペラの公演準備から公演初日までの記録映像を交えながら、引越公演の舞台裏について
お話いただきました。
引っ越す上では、様々な努力があります。例えばヨーロッパの傾斜している舞台用の美術セットを
日本のフラットな舞台で使用するように直したり、公演に出演するエキストラを日本に在住している
外国人からオーディションを行う等。
オペラの公演には本当に多くの人が関わりますが、ひとつひとつの細部にまでこだわりぬくからこそ
芸術的な質も再現することが出来るのですね。
これで今年度の音楽アラカルトは終了となります。
来年度も多様なラインナップで音楽により親しんでいただける講座を展開してまいります。
また来年お会いできるのを楽しみにしております。
カテゴリ : 2014/12/22