オープニングコンサートで、サックスカルテットにて講師と一緒に出演された丸場慶人さん(第13回、14回、15回修了生)にインタビューをさせていただきました。
★浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァルとの出会いは?
小学生の頃です。吹奏楽をやっていた姉と一緒に聴講するようになったのがきっかけでした。当時は自分の理解の範疇を超えた演奏をする人々に驚き、色んなクラスをのぞきに行っては走り回っていました。その後高校まで聴講生としてアカデミーには訪れ、東京藝術大学時代にはフルモー先生クラスで3回受講しました。
★聴講、受講を経て、アカデミーについてはどう思われますか?
聴講の時は、浜松で一流のアーティストのレッスンを見られたことで、常に自分の目指すべき「目標」を明確にすることができました。アカデミーのシステムもとても魅力的だと思います。各クラスで選抜された受講生は、プレミアムコンサートに出演し、さらに選ばれればヴィルトォーゾコンサート出演へと繋がっていきます。受講1年目にヴィルトォーゾコンサートに出演できたことは今でも自分の中でも大きな経験となっています。
★今回はオープニングコンサートに出演された訳ですが...
中学3年生の時、フルモー先生にサインをいただいた際に「いつか同じ舞台で演奏したい」と話をしていました。オープニングコンサートのカルテットの演奏はその夢が叶った瞬間でした。先生方とステージで一緒に音楽を楽しむことが出来たことは、本当に言葉に出来ないくらい嬉しかったです。
★今後の夢は?
サクソフォンは、出来て150年ほどの新しい楽器でまだまだ発展途中。現代曲など新しい曲にチャレンジしたいです。そして人に喜んでもらえるような演奏をしていきたいです。
丸場さんは現在、東京を拠点に置きながら、浜松でも母校の浜松市立三方原中学校や、浜松市立与進中学校、浜松市小学校合同吹奏楽団でもご指導をされており、段々と浜松でも活動も増えてきているそうです。
浜松で育った演奏家が浜松に戻り、若い世代を育てていくという循環が出来てきているということは、このアカデミー20年の成果といえます。今回、そのことを改めて実感することが出来たインタビューとなりました。
カテゴリ : 2014/08/09