6月27日(金)、先週に続きましてシリーズ「音楽探訪」の第2回目を開催いたしました。
講師は音楽評論家の平野昭先生です。
第2回目はシューベルトのピアノ音楽について、お話ししていただきました。
同時代を生きたベートーヴェンやハイドンと比べると、独特な和声展開や自由なソナタ形式だったため、
当時は評価されなかった。旋律を変化させて展開するのではなく、和声によって展開しているソナタを作曲している。
自身の作曲した歌曲を使って幻想曲をつくった。等、シューベルトの魅力をお話ししてくださいました。
中盤からはピアニストの居福健太郎さんをゲストにお迎えし、対談形式での講座となりました。
曲目の解説では、とりあげている部分を実際に居福さんに弾いていただいて、耳でも確認したり、
和声展開の違いを聴き比べてみる場面もあり、わかりやすかったと思います。
連弾曲の解説では、演奏者2名の腕がよく交差する作曲となっているので、
女性と連弾するときに密着できるように、このようにしたのでは。などとシューベルトの人間味が想像できる面白いお話もしてくださいました。
また、最後には居福さんのミニコンサートも行いました。
演奏していただいたのは、「さすらい人幻想曲 D.760」です。
次回の3回目は今期の音楽探訪最終回となります。
7月4日(金) 18:30~ 音楽工房ホールにて開催いたします。
とりあげるのは、リートと室内楽曲です。後半にはミニコンサートを予定しておりますので、
みなさまお誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。
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カテゴリ : 2014/06/28